ひらかた大菊人形

      菊師の技       

菊作り 
      菊の栽培は、開催1年前の8月から始めます
       さし芽をし、鉢を植え替え、冬には低音対策
       開催の秋が近づくと、日光を遮ったり、人工照明を使ったりして
       開花時期を調整します
道具帳・人形下絵
       道具帳・・菊人形館の会場構成や、場面の設計図などを描いた物
       
人形下絵・・人形つくりの基となるのが下絵で5月頃から始めます      
人形作り
      6月ごろから角木材で人形の骨格を作る一方、首(かしら)を製作
       粘土で作った顔を基に型を取り、和紙で張子を作ります
       そこに、貝殻粉とニカワを混ぜた糊粉(ごふん)を重ねぬりし
       最後に化粧をします
舞台作り
      菊人形は、ほぼ等身大なので、建物や乗り物なども実物大で作ります
       大道具、小道具、照明なども、人形の立つ舞台で整えます
骨格
人形の土台
聞くしが製作する
洞殻は、「巻き藁」で作る
巻き藁は、丈を藁で包み糸で巻いたもの
江戸時代に生まれ娯楽は寸法も尺貫法
菊師は、尺貫法で各時代の寸法を体得する
襟から裾へ
完成した洞殻は、ひとが着物を「着た」状態。
襟 裾の重なり
腰のふくらみまで表現
衣装の動きも表現する
和装なら、日本のあらゆる時代に対応できる
洞殻製作には、一体に一日はかかります
打掛 打掛姿の洞殻完成
洞殻(どうがら)に、根が付いたままの人形菊を飾り付けます
一体に使う菊は、100〜200株